維新なんてクソ食らえ後始末が大変でしょ、手代木の巻き
首藤の剣はほとんどが突きだった。
しかし、速さが早過ぎて、手代木は防戦一方だった。


首藤がニヤニヤしながら言った。


「どうした。

反撃して来ないのか。」


手代木は壁を背にしてしまった。


「もう、後がないぞ」


首藤が剣を突き出した。
剣が壁に当たった。
壁に穴が開いた。


手代木は何とか避けたが、脇腹に傷を負った。


「その傷では、もう、早く動けまい」


手代木は肩で息をした。相手はまだまだやれそうだった。


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