大嫌いだから、ね? ②(短編)
私は目をそらすことができない。
吐息を吐くことすらできなかった。
それくらい、光くんは真剣で・・・。
「おまえは、今でもおれのこと怖いって、いじめっ子って思ってる?
陽菜はおれのこと・・・。
おれはーーー」
時を刻むことを忘れたかのような空間に、切り裂くように声が響いた。
「あれ? 陽菜さんと・・・海老原?」
「!」
「!?」
私と光くんは、同時に横を向いた。
そこに、自転車といっしょにたっていたのは、長岡和也(カズヤ)くんだった。
「ど、どうして!?」
「なんで、おまえが!?」
また、同時に聞く。