大嫌いだから、ね? ②(短編)
「いいですっ! すぐだから」
言い捨てて、走り出す。
幸い、二人は追ってこなかったけど・・・。
角をまがって、公園から見えない位置に来て、私は足を止めた。
・・・なんだか、やっぱり、男の子ってよくわからない。
なにを考えてるんだろう?
優しいかと思えば、すくに怒ったりもするし・・・。
それに・・・
おれはっーーーって、あの後、何を言おうとしたのだろう?
光くん。
あの、真剣な表情はしばらく、頭の中から消えそうになかった。