大嫌いだから、ね? ②(短編)
4
資料の山を危うく、床一面にばら撒いてしまうところだった。
放課後の生徒会室。
私と、長岡くんは会長に頼まれて、資料作りをしていた。
ようやく、ホッチキスで資料を全部まとめ終わったところで、長岡くんが唐突にきいてきたの。
「陽菜さんと、海老原ってつきあっているの?」
って。
すでにその手の質問は理佳にもされていたし、一緒に登校していることを知っているクラスメイトからも、よくされていた。
もちろん、答えはNoなんだけど・・・。
でも、まさか長岡くんからも聞かれるとは思わなかったので、おもいっきり動揺してしまった。
「えっ、ええ、どうして?」
なんで、なんで、みんな同じことばかりを聞くのだろう。
そんなに、それって気になる事柄なの?
「つ、つきあってないです。
つきあうなんて、そんなことないです」
長岡くんは男の人なんだけど、とっても優しくて、女子学校育ちの私も、構えることなく接することができた。
だから、他愛のない話をしていたんだけど・・・。
放課後の生徒会室。
私と、長岡くんは会長に頼まれて、資料作りをしていた。
ようやく、ホッチキスで資料を全部まとめ終わったところで、長岡くんが唐突にきいてきたの。
「陽菜さんと、海老原ってつきあっているの?」
って。
すでにその手の質問は理佳にもされていたし、一緒に登校していることを知っているクラスメイトからも、よくされていた。
もちろん、答えはNoなんだけど・・・。
でも、まさか長岡くんからも聞かれるとは思わなかったので、おもいっきり動揺してしまった。
「えっ、ええ、どうして?」
なんで、なんで、みんな同じことばかりを聞くのだろう。
そんなに、それって気になる事柄なの?
「つ、つきあってないです。
つきあうなんて、そんなことないです」
長岡くんは男の人なんだけど、とっても優しくて、女子学校育ちの私も、構えることなく接することができた。
だから、他愛のない話をしていたんだけど・・・。