大嫌いだから、ね? ②(短編)
「・・・よくわからない」
私は正直な気持ちを、口にした。
「私、好きだとかよくわからないし。
光くんの気持ちもわからない。
私の中では光くんはいじわるな、光くんで・・・今は違うけど。
でも、でも、みんながいうように、好きだとかつきあうとかは考えたことがないの」
だれかを、大好きっていう気持ちをまだ、私は知らない。
周りからいろいろいわれる言葉に戸惑うばかりで、どうしていいのか、わからない。
私は、うつむいてしまう。
その頭に長岡くんが手を置いた。
「ごめんね、陽菜さん。
陽菜さん自身よくわかっていないことを無理にきいたみたいで。
陽菜さんは、みんなよりもゆっくりなんだね。
とっても、そういうとこ、可愛いって思うよ」
「え?」
顔をあげると、長岡くんは優しく笑った。
それから、まとめた資料を両腕に抱えた。
私は正直な気持ちを、口にした。
「私、好きだとかよくわからないし。
光くんの気持ちもわからない。
私の中では光くんはいじわるな、光くんで・・・今は違うけど。
でも、でも、みんながいうように、好きだとかつきあうとかは考えたことがないの」
だれかを、大好きっていう気持ちをまだ、私は知らない。
周りからいろいろいわれる言葉に戸惑うばかりで、どうしていいのか、わからない。
私は、うつむいてしまう。
その頭に長岡くんが手を置いた。
「ごめんね、陽菜さん。
陽菜さん自身よくわかっていないことを無理にきいたみたいで。
陽菜さんは、みんなよりもゆっくりなんだね。
とっても、そういうとこ、可愛いって思うよ」
「え?」
顔をあげると、長岡くんは優しく笑った。
それから、まとめた資料を両腕に抱えた。