大嫌いだから、ね? ②(短編)
2
昼の時間の学食は当然、ものすごく混んでいる。
トレーの上に、食器をのせて、こぼさないように歩くのって、私は苦手なんだけど・・・。
こんな人ごみの中では、こぼしそうで、ぎこちなくのろのろとしか歩くことしかできない。
「・・・ふぇ」
やっぱり、おいしそうだったからって、ラーメンなんてやめておけばよかった。
歩くたびに、スープが右に左に、波のようになって、今にもこぼれてしまいそう。
親友の理佳が、キープしてくれているテーブルまでが、とてもとても、遠く感じる。
「それじゃ、つくまでにのびる」
今にも落としてしまいそうだったトレーを、横からのびてきた手がさっと支えてくれた。
重さから解放されて、横を見るとそこにいるのは、やっぱり光くんだった。
トレーの上に、食器をのせて、こぼさないように歩くのって、私は苦手なんだけど・・・。
こんな人ごみの中では、こぼしそうで、ぎこちなくのろのろとしか歩くことしかできない。
「・・・ふぇ」
やっぱり、おいしそうだったからって、ラーメンなんてやめておけばよかった。
歩くたびに、スープが右に左に、波のようになって、今にもこぼれてしまいそう。
親友の理佳が、キープしてくれているテーブルまでが、とてもとても、遠く感じる。
「それじゃ、つくまでにのびる」
今にも落としてしまいそうだったトレーを、横からのびてきた手がさっと支えてくれた。
重さから解放されて、横を見るとそこにいるのは、やっぱり光くんだった。