大嫌いだから、ね? ②(短編)
6
あれから・・・。
光くんはまた、朝、公園で待っているようになった。
今日も、光くんはいて・・・。
公園の鉄柵に寄りかかるようにして、いつも待っていてくれるんだ。
私は、今日はお知らせがあったので、会うなり、にこにこと笑顔いっぱいで光くんに言った。
「光くん。おはよう。
あのね、あのね、芽がでたの。光くんがくれた、四葉のクローバー」
朝みてみたら、ちっちゃな可愛らしい芽がでていたんだ。
「ほんと?
へぇ、今度見に行っていい?」
「いいよ。本当に可愛いんだよ。枯らさないようにがんばらなきゃ」
「おれには」
光くんの顔がすぐ目の前にあった。
「陽菜のほうがかわいい」
「!」
私は触れられた唇をおさえた。
光くんはまた、朝、公園で待っているようになった。
今日も、光くんはいて・・・。
公園の鉄柵に寄りかかるようにして、いつも待っていてくれるんだ。
私は、今日はお知らせがあったので、会うなり、にこにこと笑顔いっぱいで光くんに言った。
「光くん。おはよう。
あのね、あのね、芽がでたの。光くんがくれた、四葉のクローバー」
朝みてみたら、ちっちゃな可愛らしい芽がでていたんだ。
「ほんと?
へぇ、今度見に行っていい?」
「いいよ。本当に可愛いんだよ。枯らさないようにがんばらなきゃ」
「おれには」
光くんの顔がすぐ目の前にあった。
「陽菜のほうがかわいい」
「!」
私は触れられた唇をおさえた。