大嫌いだから、ね? ②(短編)
「なになに? どうしちゃってるの? 陽菜?」



 理佳が、私と光くんを見ながら、聞いた。



「私、笠倉理佳(リカ)で、陽菜の親友だけど、あなた誰?  ん?

 もしかして、陽菜とこのごろ、いっしょに登校しているっていう噂の人物かな?」



 好奇心旺盛のリカは怒涛の質問を光くんに投げつける。



「・・・どうも、七組の、海老原光です」

「ふうん、海老原くん? ---もしかして、私っておじゃまなのかな?」



 いいながらも、自分のカレーが置かれた場所にしっかりとすわる理佳。

 その目は好奇心いっぱいにかがやいて、光くんを見ているが・・・口はしっかりとカレーを食べている。

 光くんが、テーブルに手をついて、立ち上がった。



「おじゃまだけど、でも、おれのほうがあとからきたわけだし。

 おれのほうが退散するよ。じゃあ、陽菜、また」

「う、うん」



 おじゃまってなに・・・おじゃまって。

 なにがどう、おじゃまなの???





 
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