大嫌いだから、ね? ②(短編)
「ねぇ、陽菜?」

「な、なに、そのスプーン?」



 理佳がカレーのスプーンをマイクのように、私につきだしていた。



「ずばり、つきあってるの?」

「!?」



 めんを危うく、ふきだすところだった。

 いきなり、何を言い出すの、理佳!



「っ。・・・けほっ」



 むせてしまう、私。

 苦しい。

 お水を飲んで、落ち着いてから、理佳に言った。



「付き合ってないっていうか、なんでそうなるの?」



 私はざっと、私と光くんの幼少からの関係を話した。



「ふぅん」



 意味ありげに、理佳はテーブルに頬杖をついた。



「まぁ、乙女な陽菜のことは置いておいてーーーでも、海老原光はずばり、陽菜のことが好きだよ。

 うん、間違いないわ」

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