無色少女
煌めきの無い瞳は少し悲しそうだ
「そんな簡単に殺せない」
「なぜ?」
「なぜって…お前はなんで簡単に殺せるんだよ。命は大切なんだ」
「私のいた場所には命を大事にするなんてなかった。」
少女は無表情で応える
まったく変わらない表情に不快感を覚えた
それと同時に少女は一体どれだけ闇の中で生きてきたのか
気になった
「この話しはもうやめよう……ところで君は何歳?」
「16歳…」
少女は俯いてさっきより声のトーンを下げていった