純恋〜スミレ〜【完】
「それも冗談?もしそうなら……――」
半信半疑でそう聞き返すあたしに、優輝は首を横に振った。
「違う。俺、初めて会った時から純恋にひかれてた。守ってやりたいって思った」
「それ、本気で言ってるの……?」
「あぁ」
薄暗い公園の中が一瞬、静まり返ったような気がして。
「嫌か?」
優輝の瞳があたしを捕えて離さない。
「ううん、嫌じゃない。あたしも……優輝と付き合いたい」
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