純恋〜スミレ〜【完】

家族連れやカップルで賑わうプール。


「あっつぅ~……」


太陽のジリジリとした光が肌に突き刺さる。


目を細めて太陽を見上げた瞬間。


「……――何ボーっとしてんだよ」


「あっ……優輝……」


太陽の光を遮る様に、優輝があたしの顔を覗き込んだ。


うわっ……。めっちゃいいじゃん!


黒いシンプルな海パン姿の優輝を見て心臓が悲鳴を上げる。

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