純恋〜スミレ〜【完】

「超冷たい!!」


浮き輪を体に巻いておそるおそるプールに入る。


だけど、すぐに体が慣れてあたしはプカプカと水に浮かんだ。


この辺りでは一番大きなプール。


流れるプール、波のプール、ジェットスライダー。


こんなにワクワクした気持ちになるのはいつ以来だろう。



「気持ちいいね~」


「あぁ」


流れるプールでグルグル回るあたし達。


周りのカップルもみんな同じようにグルグル回りながら楽しそうに喋ってる。


ただそれだけのことなのに、なんかすっごい幸せ。


太陽の光が水面に反射してキラリと輝く。


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