純恋〜スミレ〜【完】
「ちょっ!!優輝、こんなところでダメだって!!」


「バカ。だから言っただろ!!」


「へっ!?」


「俺が見えないようにガードしててやるから早く隠せ!!」


ピタッと密着するあたしと優輝の体。


その時、ふと胸に違和感を感じて。


さっきからスースーするような?


って……嘘。ありえない!!!



「……――わわッ!!む、む、胸、出てる!?」


まさか水着がずれちゃったの……!?


慌ててビキニに胸を収める。


あたし、ポロリしてた……!?


マジありえないんだけど!!


「み、見た!?今、あたしの胸見た!?」


「見た」


「うそぉ~……ありえないよぉ……」


「とりあえず出るぞ」


優輝は呆れたように言うと、うなだれるあたしの肩を抱いてプールを出た。


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