純恋〜スミレ〜【完】

ていうか、こうなった原因を作ったのは全部あたし。


いつまでもクヨクヨしてたらせっかくのデートが台無しじゃん。



「……――優輝、ごめん」


優輝の言うこと忘れててごめん。


勝手にイジけてごめん。



「あぁ。つーか、俺的にはあの場で純恋のこと押し倒したかったけどな」


「……――も~。優輝のエッチ!!」


「好きな女の体がくっ付いたら誰だってそう思うから。誘惑すんならプールあがってからにしろよ」


クックと喉を鳴らして笑った優輝。


来た時よりも日焼けしたように見えるその体に抱きつきたい衝動に駆られる。


ギュって抱きついて、キスしてほしい。


こんなことを思うなんておかしいかもしれないけど、優輝が……欲しくなる。


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