純恋〜スミレ〜【完】


「だって、アンタは優輝の……――」


ああ、ダメ。


目の前がぐにゃりと歪んで、大きな穴に足元から落ちて行きそうな感覚。


目を覚ましたくない。


最後まで麗華さんの言葉を聞きたい。


その言葉の続きを聞かないと……――。






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