純恋〜スミレ〜【完】
「何か予定があるなら、それまででもいいから。どう?」


額に汗をかいているヒロさん。


断るのも気が引けるし、これはいいチャンスかも。


叶恋が心配していたこと。


姉としてヒロさんにお願いしておこう。


あんまり叶恋に心配をかけないでくださいと。


お節介かもしれないけど、叶恋の幸せの為。


まだ優輝からの連絡もないし、ヒロさんとお喋りして時間を潰すのもアリだ。



「分かりました。じゃあ、ちょっとだけ」


あたしはヒロさんと共にレトロな喫茶店に足を踏み入れた。


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