純恋〜スミレ〜【完】
「ていうか、まず……その男最低だわ」


「うん……。だけど、ヒロさんのことだけ責めらんないよ……」


叶恋は、あたしの言葉で傷付いたんだから。


「でもさ、叶恋ちゃん薄々気付いてたんじゃない。その彼氏との別れが近いって」


「……え?」


「叶恋ちゃんは、最後までアンタに味方でいて欲しかったんだよ」


「味方……?」


「そう」


ナナの言葉に、一週間前を振り返ってみる。



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