純恋〜スミレ〜【完】
その時、ふと男の子があたしに視線を向けた。
その瞳に浮かんだ絶望の色。
そして、あたしを刺すような冷たい視線。
それはまるで、『お前が殺したんだ』とでも言いたそうな……。
あたしが……殺したの?
あたしがこの男の子から、お兄さんを奪った……?
お兄さんがあたしの背中を押さなければ……あたしが死んでたんだ。
お兄さんはあたしのせいで……。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
嫌だ、嫌だよ。こんなのって……――。
ねぇ、あたしのせい……?
お願いだから。
お願いだから、そんな目で見ないで。
あたしを……
見ないで……――!!!
その瞳に浮かんだ絶望の色。
そして、あたしを刺すような冷たい視線。
それはまるで、『お前が殺したんだ』とでも言いたそうな……。
あたしが……殺したの?
あたしがこの男の子から、お兄さんを奪った……?
お兄さんがあたしの背中を押さなければ……あたしが死んでたんだ。
お兄さんはあたしのせいで……。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
嫌だ、嫌だよ。こんなのって……――。
ねぇ、あたしのせい……?
お願いだから。
お願いだから、そんな目で見ないで。
あたしを……
見ないで……――!!!