純恋〜スミレ〜【完】
「上等」
挑発的な笑みを浮かべる優輝の整った顔にそっと手を伸ばすと、優輝はあたしの手を掴んで床に押し付けた。
「いつまで余裕でいられんの?」
「最後まで余裕だよ」
「へぇ……。楽しみだな」
そんなの嘘。
もう、余裕なんてないよ。
ドS全開の優輝に心臓がはち切れんばかりに大暴れしてる。
「……――優輝、しよ?」
優輝の整った顔が近付いてくる。
あたしは受け入れるように、そっと目を閉じた。