純恋〜スミレ〜【完】
第三章
衝撃の事実
「最近、彼氏とうまくいってんの~?」
「んー、まぁまぁかな?」
「まぁまぁってなに?微妙なの?」
机に頬杖を突きながらそう答えると、ナナは不思議そうに首を傾げる。
「そういうわけじゃないけど……」
「じゃあ、何よ」
「ぶっちゃけ最近、優輝の考えてることがよく分かんないんだよね」
愚痴をこぼすと、ナナは真剣な表情で「うんうん」と相槌を打つ。