純恋〜スミレ〜【完】
下駄箱でローファーに履き替えて校門に向かう。
何か、今日は一人になりたくない気分。
優輝……今日、暇かな。
連絡してみようかな……。
制服のポケットに入れた携帯を取り出すと同時に、突風が吹きつけて。
携帯と一緒に取りだしてしまったアメの空き袋があたしの手から飛ばされた。
「あっ……」
風に舞う袋を追いかけるあたしの視線が校門の傍に立っていた人物を捕える。
その人物は、柔らかい笑みを浮かべながらあたしに近付いてくる。
一歩、また一歩。
そして、アメの空き袋を拾い上げたあたしの前でピタリと立ち止まった。
何か、今日は一人になりたくない気分。
優輝……今日、暇かな。
連絡してみようかな……。
制服のポケットに入れた携帯を取り出すと同時に、突風が吹きつけて。
携帯と一緒に取りだしてしまったアメの空き袋があたしの手から飛ばされた。
「あっ……」
風に舞う袋を追いかけるあたしの視線が校門の傍に立っていた人物を捕える。
その人物は、柔らかい笑みを浮かべながらあたしに近付いてくる。
一歩、また一歩。
そして、アメの空き袋を拾い上げたあたしの前でピタリと立ち止まった。