純恋〜スミレ〜【完】
「アンタ、優輝に騙されてるんだよ」


「騙されてる……?」


「そう。優輝はアンタと好きで付き合ってるわけじゃないって言ってんの」


目の前に立っている麗華さんは腕を組んであたしを見下ろす。



ああ、まただ。


この光景を夢で見たことがある。


また正夢になったっていうの……?


確かこの後、麗華さんの言葉が途中でプツリと途切れてあたしは目を覚ましたんだ。



< 261 / 487 >

この作品をシェア

pagetop