純恋〜スミレ〜【完】
どん底にある光
あたしは、あの日を境に優輝からの連絡を一方的に断った。
どんな顔をして優輝に会えばいいのか、
どんな声で優輝と話せばいいのか
自分でも分からなくなっていたから。
だけど、家にいても学校にいても。
何をしていても、誰と一緒にいても。
頭の片隅には優輝の姿がある。
ねぇ、優輝。
優輝は今、何を思ってる……?
優輝の頭の片隅にも、まだあたしという人間は存在しますか……?
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