純恋〜スミレ〜【完】
何とか椅子から立ちあがってフラフラとした足取りで図書館を後にする。


≪ブーッブーッブーッ≫


その時、ふとポケットの中の携帯が震えていることに気が付いて。


【14:13 優輝】


【15:38 優輝】


携帯の着履は優輝の名前で埋まってる。


優輝はあの日から毎日あたしに電話をかけてくる。


その電話に一度だって出たことはないのに。


それなのに諦めずに何度も。


一日も休むことなく。


携帯の震えがおさまって、携帯のディスプレイを見ると新着メールが届いていた。


< 274 / 487 >

この作品をシェア

pagetop