純恋〜スミレ〜【完】

全てを優しく受け入れてくれそうなほど温かいその声。


やっぱり、好き。大好き。


どうしようもなく、あたしは優輝を愛してる。



「熱……もう下がったの?」


「あぁ。もう大丈夫」


「そっか……。よかった」


「ずっと手、握っててくれてありがとな」


「ううん……」


「……――あのさ」


優輝はあたしの肩を掴んでそっと体を引き離すと、真っ正面からあたしを見つめた。


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