純恋〜スミレ〜【完】
第五章
過去との決別
―――………
「なぁ、純恋。俺達やり直そうぜ?」
「……今更何言ってんの?」
「強がってるけどお前、俺のことまだ好きなんだろ?」
「何それ。うぬぼれないでよ」
徐々にクリアになる視界の先にいる茶髪の男。
アカマルをくわえながら話す男は達也だ。
そっか。
これは夢だ。
達也があたしに復縁を迫るわけがない。
別れてから一度だって連絡をよこしたことなんてないんだから。
「なぁ、純恋。俺達やり直そうぜ?」
「……今更何言ってんの?」
「強がってるけどお前、俺のことまだ好きなんだろ?」
「何それ。うぬぼれないでよ」
徐々にクリアになる視界の先にいる茶髪の男。
アカマルをくわえながら話す男は達也だ。
そっか。
これは夢だ。
達也があたしに復縁を迫るわけがない。
別れてから一度だって連絡をよこしたことなんてないんだから。