純恋〜スミレ〜【完】
結果が全てじゃない。
その過程も結果と同じくらい大切だから。
無駄な努力なんて、絶対にないって信じてる。
そうだ。
何も迷うことなんてない。
あたしが、
優輝を守るんだ……――。
「山城君、ありがとう。何か力が湧いてきたよ」
「いや、俺こそわざわざありがとう」
「今度は学校で会おうね」
「あぁ」
パイプ椅子から立ち上がって山城君に別れを告げた時、病室の扉が遠慮がちに開いた。
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