純恋〜スミレ〜【完】

少し前から、優輝とあたしが事故にあう夢を繰り返し見るの。


夢の中で優輝……涙を流すんだ。


息も絶え絶えになりながら、それでもあたしの名前を呼ぶんだよ。


どうしようもない痛みと戦いながら、あたしのことを心配するの。



お兄さんも……自分を犠牲にしてあたしを守ってくれた。


自分のことよりも、見ず知らずのあたしを心配してくれたんだよね。
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