純恋〜スミレ〜【完】
街中があと4日に迫ったクリスマスに浮足立っているみたい。


放課後、あたしは駅前の雑貨屋に足を運んだ。


この辺りではそれなりに品ぞろえの豊富な店。


あたしは迷わずあるコーナーに向かい、お目当ての物を手に取った。


手紙書くのなんて、超久しぶり。


いくつかのレターセットを手に取って、心の中でポツリと呟く。



いつからだろう……


手紙を書かなくなったのは。


いつからだろう……


携帯に頼りっぱなしになってしまったのは。

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