純恋〜スミレ〜【完】
高一の夏休み。
親友のナナと一緒にクラブデビューしたあたし。
地下にあるクラブの扉を開くと、そこは別世界のようで。
耳を塞いでしまいたくなるほどの大音量の音楽。
煙草の匂いが体にまで染みついてしまいそう。
フロアではみんな陽気に踊ったり、喋ったり、お酒を飲んだり。
すごい、すごい。超ヤバい!!!
興奮しながらキョロキョロと辺りを見渡していたあたし。
その時、突然肩に置かれた大きな手の平。