純恋〜スミレ〜【完】

『分かった。15時半に迎えに行く。真面目に授業受けろよ』


『了解で~す!!』


最後のメールを返信し終えて、パタンっと携帯を閉じる。


その時、あたしと同じタイミングで隣の席の山城君が携帯を閉じた。



「……今、同じタイミングだったよな?」


「だね」


「メール?」


「うん」


「そっか。相手って彼氏?」


小声でそう聞かれて、首を横に振る。


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