純恋〜スミレ〜【完】

「違うよ、友達。あたし彼氏いないもん」


「すごい嬉しそうに携帯見てたから、彼氏かと思った」


あたし……そんなに嬉しそうだった?


少しだけ照れくさくなって話をごまかす。


「またまた~。自分こそ毎日のように彼女とメールして幸せそうなくせに~」


授業中だってなんだって、アイコンタクトしあってラブラブじゃん。


だけど何故か、彼の表情にかげりが差した。



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