純恋〜スミレ〜【完】

「あっ……!!」


そこには確かに女の子達に囲まれている優輝がいて。


「ナナ!コテ、ありがとね!!」


「どういたしまして。ほら、早く行きなって!!」


慌ててバッグの中にポーチや鏡をしまうあたし。


ナナはそんなあたしを柔らかい笑みを浮かべながら眺めている。



「じゃあ、また明日!!」


「うん。楽しんできな~!!」


ナナに見送られながら教室を飛び出すと、あたしは優輝のもとへ急いだ。


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