キスチョコ【短編】
.....ッ!
2/11~14までウチは店の前でチョコレートの店頭販売をする。
あたしがその売り子に選ばれてしまった。



クソ寒いのに…
と思ったけど



今のあたしにはひとり淡々とできるこの仕事のがありがたい。




2/14。
もう夕方。


これからチョコ買うひとなんていないっての…
あーぁ、売れ残ってるよ
しょうがない
帰りにひとつ買ってやるか…





そんなことを思いながら、ひとり寒空の下に立ち適当に声だしなどしながら適当にバイトする。
早番らしく帰り道のナルが通りかかった。





こいつはこれからリサちゃんと会って手作りチョコでももらうのだろうか。
こっちはこのクソ寒い中働いてるっていうのに




ナルは素通りしないでこちらに向かってくる。




ゲッ
いまさら話すことないのに
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