あなたとあたしの生きた証
「藍ちゃん目が覚めたようね」
「笹木先生・・・お久しぶりです」
「も―びっくりしたよ。血だらけで運ばれてくるんだもん」






そんなにあたしひどかったんだ





生きていることが奇跡なんだね





「最近調子はどう?心臓痛くなったりしてない?」





どうしてそういうのか・・・






心臓・・・あたしは小さいときから心臓が弱かった





あたしには思い出したくもない昔の記憶





生まれたときから心臓が弱かった







いっつもこの病院で入退院を繰り返していた






だから、この病院はなじみのある病院だ





心臓が弱いということで、夜中苦しくて泣き叫ぶ日もあった





苦しくて眠ったら暗闇におとされるような気がして眠れない日もあった






怖くて思い出したくもない本当に思い出したくない過去





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