あなたとあたしの生きた証
俺は上を向いて姉ちゃんに満面の笑みを向けた





俺のそばにいてくれている、そう思うと笑みがこぼれる





母さんが泣き始めた、姉ちゃんが書いた手紙を読んだのだろう




「藍は幸せだったのね、よかった」




ズズッと鼻水をすすって母さんがニコッと笑った





優しい笑顔を俺たちに向けてくれていた母さんが満面の笑みを向けている





それだけで俺たちの家は、明るくなった





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