あなたとあたしの生きた証
『大好きな海へ

あの時突然別れを切り出してごめんね？

あたしね、生まれつき心臓が悪くてね、運動なんかほとんどしたことがない。

毎日のように、勉強だけ頑張ってママやパパにほめてもらいたかった。

小学校なんかほとんど行ったことがなくて、友達付き合いもへたくそで、好きな人にだって、告白なんかしたことなかったんだよ？

彼にだってずっと振られてばっかで、自分から振った事なんかなかった。

海と付き合って初めての気持ちがいっぱいだった。

あたしは海だったから、幸せがいっぱいだったんだよ、海があたしを幸せにしてくれてたんだよ。

もうね、あたしのことは忘れて、次の恋に行ってもいいんだよ？

あたしね、死ぬ前に、ただ一つだけ後悔してることがあるんだ。

最後に、死ぬ前にもう一度海に逢いたかった。

それだけはあたし譲れなくって、でも、ママもパパもあたしに恋人がいたなんて知らなくて、たぶん海には連絡が行かないと思うの。

本当にごめんね。

でもね、海にはもうあたしのこと忘れてほしいから、後悔はもういいの

幸せになって海、かわいい彼女作って結婚して、幸せな家庭を作ってね。

短い手紙でごめんね？でもあたしは海が本当に大好きだった。

今でも大好きだよ、あの時は言えなかったんだけど。

あたしね・・・あたし海のことすっごく愛してた。

大好きだった。

ありがとうあたしを彼女にしてくれて本当に感謝します。

どうか幸せな人生を歩んでください。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　From藍』


















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表紙・目次

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