不良のあなたとあたしの物語(完)
「やっぱり圭也じゃん。いきなり押さえつけないでくれる?」







「わりぃ。でもな、考えてみろよ。屋上で無邪気に背伸びしている彼女を俺がほうっておくわけねぇじゃん。なっ?」





そう言ってあたしをのぞきこむ。





「だからって後ろからフェンスに押さえつける?けっこう痛かったんだからぁ…。」






あたしがいい終えると圭也のドアップが顔の前にあった。ちっ近い…。







「んっ…んはぁ…」






いきなりキスされた。もう、本当に勝手なんだから。そうだ。あたしが圭也をここに呼んだ理由を忘れてた。





平沢くんについて聞かないと…。
< 133 / 201 >

この作品をシェア

pagetop