不良のあなたとあたしの物語(完)
わたしを舐めるように全身をみてこう言った。


「俺と付き合ってみねぇか?あんたも俺を好きになるって」


ほんとに大丈夫なのこの人。

てかなに言ってんの??
意味不明なんだけど。


すると、

「おー、早美。お前にリレーを走ってほしいんだ。
1人足をねんざしてしまって人が足りないんだ。
お前なら足も早いし大丈夫だと思うんだが」


先生ありがとう。

七瀬って人から逃げれたよ。

先生神だよ。


「もちろん、走ります。」

「おう!じゃあよろしくな、早美。ってことで話はこれだけだ。七瀬に早美。戻っていいぞ。」

これで帰れるーって思ったら、後ろから肩をたたかれた。

振り返ると…


「おい、ゆりちゃん。逃げれるっと思ったら大間違いだぜ」

げっ。まだいるのー。
わたしはるかのところ行きたいのにー。


「俺と付き合うのか??それとも時間がほしいか??」


ほんとにだるいんだけどー。
まっ、いちおう、


『時間をください。』

とでも言っとこ。
わたしがそう言おうとしたら


「んじゃ、付き合うっつうことで、バイバイゆりちゃん。おっと…帰り一緒に帰ろうぜ。迎えに行くわ。んじゃ」


って手を振りながら帰っていった。


「どうなってんのよー!」


でも、メンクイなわたしはそんなに嫌じゃなかった。
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