散歩猫、天神学生寮に行く
「うん…うん…」

頷きながら、片方の手でペンを取る。

電話の向こうの眼鏡男子に悟られないように、彼女はカレンダーを12月の所まで捲り、大きくハートマークをつけた。

そのハートマークの中に。

『二人でお出掛け♪』

そう書き込む。

何だ、やっぱり嬉しいんじゃん。

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