散歩猫、天神学生寮に行く
しばしの沈黙。

その後、彼は。

「そうですね…軍隊を投入しましょうか。え?どこの国のでもいいですよ。大統領?黙らせればいいでしょう。幾らでもつぎ込めば済む事です。文句?言わないですよ、『僕が』やれと命じたんですから…大統領よりも皇族よりも王室よりも遥かに大きな権限を持つ僕がね…」

興味なさげだった態度から掌を返したように、手際よく駒を動かした。

必要な用件を全て伝え、携帯電話を切った後。

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