いざ、幕末へ
「土方さん、近藤さんと幹部全員連れてきたぜ。」
原田さんをはじめ、いろいろな人が部屋に入ってきた。
一番に入ってきた厳つい顔した人が近藤勇か。
…ん?
「お兄ちゃん!?
総司に平助…!?
なんでここにいるの!?」
そこには見慣れた3人が和服を着て立っていた。
「「…?」」
お兄ちゃんと平助は口を開け、ポカンとしていた。
「ちょっと…。
馬鹿二人がアホな顔しないでくれる?」
そこにいた全員が笑いをこらえた。
「たしかにこの二人は馬鹿でアホですけど…。
なんで僕らの名前を知っているんですか?」
総司が不思議そうに言う。
馬鹿二人は馬鹿じゃないー!って騒いでいる。
ああ、そうなのか。
この三人は三人だけど、私の知っている三人ではないんだ…。
「すみません。
私の兄と幼なじみに似ていたもので…。」
「顔が似ている人が同じ名前なんてあるか?
しかも全員…。」
土方さんが怪訝そうに言った。