いざ、幕末へ
「これからお話する事は信じられるものではないと思いますが、信じていただけますか?」
土方さんは眉をピクリとさせたが頷いた。
「私、約150年後の未来から来たんです。」
「「「……は!?」」」
「だから、未来から来たんですよ。
ほら、これ。」
私は鞄を開け、さっきもらった写真たてを取り出した。
「これは写真です。
今の時代だと色は付いていないでしょう。
あとは携帯電話かな。」
幹部達は子供のように興味津々に食いついた。
「あ、俺達がいる!」
「もはや本人じゃねぇか。」
「間違えるのも無理はねぇなぁ。」
お兄ちゃんと総司と平助を指差して三馬鹿がいう。
噂の三人そろいました!
感動です。
「携帯電話とはなんだ?」
これは土方さん。
「携帯電話とはですね、簡単に言えば遠くにいる人とお話ができる機械ですよ。」
「すげぇな!」
「こんな事もできるんですよ。
動かないでくださいね。」
私は土方を携帯のカメラで撮ってみた。
「おぉ~!
けいたいに土方さんがいる…!」
「これはなんだ?」
「これも写真ですよ。
今でいうふぉとがらです。」
「今は時間かかるのに、未来では一瞬で済むのか…。」
「これで未来から来たと信じてもらえますかね…?」