いざ、幕末へ

「でもなぁ…」

きっと鬼でいる立場からだろう。
簡単には頷けないみたいだ。

…奥の手かな。

私は土方さんの耳元に近づいて呟いた。

「梅の花一輪咲いても梅は梅
…でしたっけ。
豊玉さん?」

「…っっ///」

「土方さん、どうしたんですか?」

顔を真っ赤にして焦っている土方さんを見て、みんなは不思議そうにしていた。
総司…沖田さんだけは隣にいたから聞こえたみたい。
この様子だと知っているな。

さすが私の兄(笑)

「まだ言った方がいいですか?
じゃあ、春のく…」
「よし。
こいつは未来からきたと信じよう!」

顔を赤に染めたまま土方は言った。

「ありがとうございます。」


とりあえずは第一関門突破だ。

意外とかわいらしい方なんですね(笑)


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