いざ、幕末へ


「私を隊士にしてください。」

「は…?」

「壬生浪士組の皆さんを助けたいんです!」

「剣道はやっているのかね?」

今まで黙っていた近藤が言う。

「もちろんです!
大好きなし…壬生浪士組の皆さんに近づくために日々努力をしました。
家が道場を開いているので3歳から竹刀を持ち始めました。」

「なんと…。」

「現代の大会では全国制覇をしました。
師範代の父よりは実力は上です。
永倉新八、沖田総司の再来と呼ばれる兄達には勝てませんでしたが。」

そう。
名前が同じ二人は剣道が強い。

二人は当時、新撰組隊士再来とうたわれた。
特に総司は沖田総司の得意とする三段突きが得意なのだ。

新聞にもでかでかと書かれたりした。

「僕達の再来ですか…。
戦ってみたいですね。」

沖田が呟く。
さすが剣道大好き人間。

「あんがい平助も含めて生まれ変わりかもな~!」

「お!そうかも。」
永倉と藤堂が言う。
意外とそうだと思う…。
本当に三人は顔も性格も本当に良く似ている。

「ここに住むことは認める。
だが、隊士はまだ認めない。
誰かと試合してみてからだ。」

ピシャリと土方が言った。

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