いざ、幕末へ
新八side

あれま。
平助動かなくなっちまった(笑)

接吻だけで顔真っ赤にするとか、こいつはまだ子供だな!

でも真琴はすげぇ破壊力だったな!


お兄ちゃん、と言ってとてて~と俺に近づき抱きついてきた姿はとても可愛い。
可愛い妹を持つ兄貴の気分だな。


ぎゅ~と抱きしめてやった。

「苦しいよぉー…
あ、左之さんもいるぅ!
あれ、平ちゃんもお兄ちゃんもいるのになんで左之さんいるんだっけ?
まぁいっかぁ!」

あ、俺たちは未来の兄貴と平助と思われていたみたいだな。
記憶混乱してるぞ、真琴(笑)



真琴は左之を見つけると、今度は左之に抱きついた。

「うぉっ!」

左之はまさか抱きついてくるとは思わなかったらしく、変な声が出ていた。

近くを見渡すとこの可愛い姿を見て、近くにいた隊士達は…うまく座れてないや。
厠いってこい。


隣にいた一は…顔が真っ赤だ。
…平助と同じか。

総司は爽やかな笑顔で…怒ってる。
可愛い妹の可愛い姿をさらしたせいかなー。

遠くにいる土方さんは…睨んでいらっしゃる!

やべぇ…
怖ぇな。


それにしても平助と一は絶対に真琴を好きだな。
左之も、たぶん。

俺の予想だと土方さんもかな。


だとしたらこの中の誰かを真琴が好きになるとかあるかもな。
今はわからねぇが、その時は俺は精一杯真琴の味方しようと思う。

未来の兄貴の代わりに。
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