いざ、幕末へ
-放課後-

眠くなるような授業を全て終え、放課後を迎えた。
剣道着に着替えた私達は竹刀を持ち部活に向かった。


「あ、朝言い忘れたけど…
誕生日おめでとう!」

これは平助。
さすが幼なじみ!

「あれ、今日だったっけ?」

失礼なヤツは総司!
馬鹿兄貴ぃー!

「平助ぇ!ありがとー。」

総司なんて無視だぁ。
軽く総司を睨んでやった。
するとその光景を見てクスクスと平助が笑う。

「総司ってば真琴が17歳になるって1ヶ月も前から騒いでたんだよ」

と小声で言ってくれた。

「へっ平助!」

と情けない声を出し顔を赤めた。

「ありがとね、総司!」

総司が、平助が。
お兄ちゃんが、お父さんが、お母さんが。
大好き。

この日常が大好きだ。



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