いざ、幕末へ
「これは俺からね!」
それは桜をモチーフにしたブレスレットと髪を結ぶ為のかわいいゴム。
私は今つけているゴムを外し、もらったゴムでポニーテールにする。
「似合う?」
「…似合うよ!」
なんか一瞬二人が悲しそうな顔をしなかった?
でも気のせいか。
「これは新八兄さんと僕からね」
総司からはわたしの大好きなくまシリーズのキーホルダーと写真たてだった。
お兄ちゃんのは平助とセットにしたような桜のネックレス。
写真たてには、この前みんなで撮った写真が入っていた。
「ありがとう!
大切にするからね。」
「もちろん。」
きっと二人は今の格好などから気づいたのだろう。
これは昔の真琴と同じ格好をしている。
…だから今日真琴は‘旅立つ’と。
「辛い時は僕らをよびなさい。」
「いつでも力になるからね。」
と言って抱きついた。
意味はわからないけどなんだか嬉しかった。