疲れ切った心

第１章

付き合うことになった訳

放課後、生徒会室で部活の資料に目を通していると荒々しく入ってきた女子生徒。




「いつから付き合ってんの！？」



興奮しながら机を叩いて身を乗り出す私の親友、竹下　結夢（たけした　ゆあ）。



「誰と誰が？」



私は適当に流し紅茶を啜りながら資料を見る。



野球部が古くなった道具を換えるから予算を半分払って欲しいって言われたんだよね・・・



この部活の予算費削ろうかな・・・



ほとんど学校に貢献してないし。



「珠理と悠斗君よ！！」


「・・・っ」



飲んでた紅茶吐きだすかと思った・・・



「んーと・・・、昨日？」



私の名前は河野　珠理。聖南高校の２年A組生徒会長。



ちなみに結夢とは一緒のクラス。



「何で教えてくれなかったのよ！水臭いな～」



教える？何で！？てか何を？



何で私達が付き合ったのかいうと、昨日に遡る。